9月となった。今日から授業再開なのだが,ちょうど授業のない日だったので,自宅で仕事をする。こんな感じがいいのである。研究者なんだから,どうか誰も怒らないでね。
日曜日の東京出張は,またしても刺激的であった。とある研究プロジェクトでクリエイターに仕事を依頼することになっているのだが,その打ち合わせの場というものに初めて参加した。もちろん,その風景自体はごく一般的な話し合いやディスカッションのようなもので,特別なものではなかったが,複数の人間で創造的な仕事をするのはとても久しぶりだし,プロの方とご一緒するのは初めて。メンバー的にもざっくばらんに意見の出し合える雰囲気だったので,少々脇道に入り込んだり,話が膨らみすぎるという楽しいハプニングはあったものの,良い感じにスタートできそうだった。
職場の方は,悩みの種が相変わらず多くて,てんやわんや。自宅にいると携帯電話に否応なく問い合わせが入る。判断できる人がいないから仕方なく電話掛けてくるのはわかるけれど,何でもかんでも所属長に問い合わせればいいってものじゃないのになぁ。何かに手をつけるというのは,そういうのを覚悟することとはいえ,もっと現場判断できるスタッフが欲しい。
愛・地球博も残すところわずかの会期。先日,また夕食散歩に行ってきた。目指すはドイツ・レストラン。黒ビールとソーセージの盛り合わせをいただくことにした。評判通り,なかなかおいしい。
一人だったのでカウンターに案内されたのだが,そこで80歳代ぐらいのおじさんとおしゃべりが始まった。この方,なかなか興味深い人物で,話している内容が本当なのかどうかはわからないが,とにかく引退までは何かとご活躍されていたようである。昔話や自慢話は話半分に聞くとしても,こうやって遠くの家から3時間歩いて万博に来て,そのままドイツ・レストランで黒ビールだけをキュッとやっているなんざぁ,なかなか粋な人である。一人で無口に味わうのもつまらなかっただろうから,いいおしゃべり相手がいてよかった。
のんびり過ごしていたら閉場時刻。リニモは人がいっぱいだったので,途中までは歩いて帰ることにした。駅で待ち続けてリニモに乗るのと違いはないのかもしれないが,運動不足もあるだろうから身体を動かすことにした。結構大変だった。
教え子の結婚報告ハガキが職場のポストに入っていた。付属幼稚園に就職した学生なので,たま〜に会うくらい。クラブの顧問もしていたので,この学年のグループとは仲良しのはずだが‥‥。変に気をつかってない?そんなことない? まあ,とにかく喜ばしい報告なのでよしとしよう。‥‥あの,スピーチには自信がありますので,遠慮いりません。ご依頼下さい。
スピーチは依頼されなかった代わりに,研究原稿の依頼をされた。いいじゃないですか。これじゃないですか。待っていたものは。というわけで,先日出しそびれていた返答ハガキを出して,ぼんやり構想を練る。現場の先生たち向けってことだから,文章は練り過ぎて堅くなってもまずいかなと思う。監修の先生は駄洒落好きとも聞いているので,それとなく紛れ込ませてみてもいいかな。(^_^;
とはいえ,駄洒落を考えている余裕はないかもしれない。来週はお仕事で初めて韓国へ出かける。とある学会に参加。気がつくと発表者の一人に加わっていた。海外での国際会議とやらは,これまた初めてなのである。果たして役目を全う出来るのか,きわめて怪しいのであるが,こういうのはやるしかないのである。
とまぁ,私の9月はこれ以外にも非常勤講義やら定期試験やら何やらを巻き込んで,ドンチャン賑やかに突き進むのでした。ようこそ,めくるめく慌ただしい9月,仲秋の候へ。
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