世界情報社会サミットというのがタンザニアで行なわれているのだが,そこで国連のアナン事務総長とマサチューセッツ工科大学(MIT)のMedia Labのネグロポンテ理事長が「100ドル・ラップトップ」を披露した。
PC構成部材の低価格化のおかげで,100ドル・パソコンやノートパソコンの実現が注目されてきたが,今回実物が披露されたのはMIT Media Labのネグロポンテ氏が率いるOne Laptop per Child (OLPC)という組織が世界の子ども達にラップトップをもたらそうとする取り組みのものである。
まずは,これまで十分な教育を受ける機会を持たない国の子ども達にも届けるため,いくつかの国の政府を相手に交渉を始めているようだ。発表の席には途中から,同じく子ども達のためのラップトップ構想である「ダイナブック」を考えたアラン・ケイも登壇して,各国の取材陣からの質問に答えていた。(その映像はオンデマンドで見ることができる。)
これは日本の情報教育においても衝撃になるだろうか。いよいよ世界を射程とした発信型の教育を見通していかなければならなくなってきたともいえる。時間がかかる取り組みだけに,いま始めなくては。
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