取り急ぎ,発見したWeb記事をご紹介。MYCOM PC WEB記事「PCの利用頻度と数学の成績に相関ありとの報告 - OECD調査」は,OECD PISA2003調査のさらなる分析結果を紹介している。
記事によるとパソコンの利用頻度や時間が多い国の子ども達ほど,数学の成績がよいという傾向が見られるらしい。そして,いつものように日本の位置なのだが,パソコン利用の調査で最下位レベル(あちゃ〜)。
しかし,ちょっと待って。
PISA2003の調査結果が報告されたとき,日本版の報告書『生きるための知識と技能』では,「学習の背景」の部分で「ICTの利用」に関して分析が記載されていた。それを読むと,パソコンの利用と数学的リテラシーの成績は,直接関係しないか,「負」の相関があるかも知れないと書いてあるのである。これはどういうことだろう。
またオリジナル文書を探して見てみないといけないが,その後の分析によって覆されたということなのかも知れないし,あるいは日本版報告書とオリジナルとでは分析の着目点が異なったのかも知れない。
情報機器・教材の利用部分では日本版報告書でもいくつかの国の結果をさして「正」の相関があることは指摘されているので,おそらくその部分と関連があると思うのだけど,これは宿題。
しかしパソコン利用の調査に関するグラフがWeb記事に掲載されているのだが,このグラフのデザインが興味深い。プロットしたデータがらせんを描くようになっている。もっともその中心に近い方の終点に日本が位置しているのが残念だけど。
最近のコメント