すでに街はクリスマス・イルミネーションで彩られている。書店も雑誌の新年号や年賀状イラスト集みたいな季節モノでいっぱいだ。そして今日は『CanCam』創刊25周年記念号を買った。
ある種,時代の象徴ともいうべき雑誌。私がこの雑誌を初めてまじまじと眺めたのは,大学生時代に書店でアルバイトをし始めた,その休憩所だった。とにかく世の中にはたくさんのブランドがあるということだけわかったが,あまりの情報量の多さに面食らった。まさか自分が女子大生たちを相手にする職業に就くなどと微塵も思わなかった,旧き良き時代のことである。
そして仕事に就いてから,たまに機会があると眺めるようになった。学生の話について行くのにはリサーチも必要である。モデルの名前,ブランドの名前,今年の流行色が何色で,今風のヘア・スタイルは何か。一年に一回,そういう知識を活かせる場面があるか無いかという程度だが,そのたった一回に余裕で対応できるのとそうでないのとで,一目置かれる距離が変わることもある。振り返るに,変な世界に身を置いていたものだと思う。
ところで,秋に出かけたハワイ。そこで地震と大停電に見舞われた。どうもその時期にモデルのエビちゃんもハワイ・ロケをしていたらしい。で,その成果が創刊25周年記念号の付録『エビちゃんHAWAII BOOK』である。(まじめに付録名を引用している自分がだんだん情けなくなってきたな…)
ほれ,同じ時期にハワイ滞在していたと思うと,ちょっと嬉しいじゃない。その付録にも一カ所だけ地震と大停電に触れた部分があるので間違いない(そのことさえ宣伝材料になっているところに,この雑誌の商魂を見た)。
というわけで,押切もえちゃんのCanCam引退(姉CanCam昇進?)号でもあるから買ってみたというわけである。ええ,わたくし,女性好きですよ。それが何か?
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