参観しているのがメディアの授業ということもあって,視察した学校にはアップル社のMacパソコンがごく当たり前に整備されている。同行したMac好きの先生方は大喜びである。
かくいう私も教育界でのコアなMacファンである。正確にはAppleファンであるから,Macに限らずApple関連は大いに関心がある。
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メディア・スタディでは映像作品などを制作するため,その道具としてMacが用いられる。もちろんWinPCも利用されているのでご安心を。
西オーストラリアのメディアの先生達は,誰もが口を揃えて「映像編集などをするときにはMacがいい」という。プロフェッショナルな映像編集をする場合にはアドビ・プレミアを使うことが多いらしく,そのときはどうしてもWinPCになる。それと公立学校は予算の絡みもあってWinPCのみの場合も多いが,私立学校の場合は必ずメディア・スタディ用にMacが導入されていた。
すでにご紹介したポッドキャトを制作している小学校では,もちろんMacを使っている。
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これはMacに用意されている「iLife」というアプリケーション・スイート(セット)がメディア制作物に適しているためである。
映像編集の「iMovie」と「iDVD」,音声楽曲編集の「GarageBand」,お馴染みの無料音楽プレーヤー「iTunes」も仲間である。そして写真アルバムソフトの「iPhoto」,ホームページ編集ソフト「iWeb」といった構成だ。
プロ用の映像ソフトとしては「Final Cut」があり,放送業界で高い支持を得ている。アドビ社の「プレミア」というソフトは現在WinPC用しかないが,次期バージョンではMac版が復活するらしい。
そしてご存知のようにMacにはこれらを支える基本ソフト「Mac OS X」があり,その使いやすさや堅牢性はあちこちで語られているとおりである。最近出たWindows Vistaと同等以上の機能でありながら,より安定しており,安心して使えるというわけである。
この辺は半分営業トークみたいなものなので,割り引いていただいても構わないが,少なくとも私はそう評価している。
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海外の教育市場では,昔からApple社の存在感が強く,しばらく市場シェアが低迷していた時代にはWinPCが教育市場を席巻してしまったときもあったが,そんな中でもApple好きな先生や学校は残っている。これも他に倣うというよりは,自分たちで何が必要かを見極めた上で教育ツールを選択している諸外国ならではの結果であろう。
まあ日本の教育界のMac無知度は,『NEW教育とコンピュータ』誌の視野の狭さを見れば一目瞭然(NEW誌は一刻も早くMac関係のための記事ページを毎月確保すべきである。部数に貢献するはずだ。なんならボランティア執筆してあげるし…)。そんなメディアとしては多様性も自己批判のへったくれもない状態の雑誌が情報教育の主要雑誌なのだから,私は端で見ていて悲しいのである。
(教育分野でパソコン雑誌を発行する苦労は,現れては消えた雑誌達を見てきたからよく分かってる!「Pasotea」という野心的な雑誌を出していた気概だって知ってる。知ってるからこそ,苦言を呈してるんだ。あの時の気概はどこへ行ったのかってこと!学研の偉い方々!もう一度,この時期だからこそチャンスをつくって欲しいものである。教育の情報化の時代にもかかわらず,教育の情報化を語る雑誌がほとんど無いんだぜ。ほんとにもう。)
(追記:あっ,5月号から値下げって書いてある。やっぱり高いってわかってたな。それとも発行部数増えたのかな。CD-ROM削減だけでそこまで安くはならないだろうし。まずは一歩前進…)
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というわけで,Mac大好き教育関係者の声を勝手に代弁してみました。
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