新しい年が始まった。私は元旦からトラブルに巻き込まれて,穏やかさを味わう暇もなく慌ただしい2005年を過ごし始めている。いや,本当に死ぬかと思った出来事だった。今年一年は,堅実に歩まなければ‥‥。
そんな元旦を過ごして,今年をどんな年にしようかと思案していたが,やはり「基本に戻る」ということにした。思うに,職場の事務仕事を優先させたここ数年の間は,教育・研究方面について充実させることが出来なかった。むしろ貯金を使うが如く,元金を減らしてきたことは明らかだった。基本的な勉学に力を入れて取り組むべきであると痛感する。
それから,生活改善をするということも引き続き大きな課題だ。身体的にも精神的にも健全であることは大事だと思う(もちろん,何が健全かは人によって異なるとはいえ‥‥)。たとえば,広島県尾道市・土堂小学校校長の陰山英男氏は,「睡眠不足と学力低下の関係性」について注目しているが,これも生活実態の如何が知的作業に与える影響を指摘した論のひとつだ。物事が積み重ねの上に成り立つのであるとすれば,各段階において見直しの余地があるのも当然で,生活実態に着目する論も必要だし,教育内容や方法について論じる必要性なども等しくあるべきなのだ。
というわけで,私自身の仕事が知的活動であるとするならば,もうちょっと自分のライフスタイルに配慮すべきだろう。昨年末より,事ある毎に教師問題に触れる理由も,そんな意識があるからだ。ま,この辺は自分の生活のことなので,地道にやっていくほか無い。
スマトラ島沖地震・津波は,テロや戦争以上の大惨事をもたらした。自然の恐ろしさという基本事項についても私たちは今一度認識すべきだろうし,環境という基盤の異常な変化についても何かしらの哲学と行動を求められている。年明け早々のトラブルを経て,生きられる時間と使えるエネルギーの有限さに改めて気づくとともに,自分が取り組むべき事柄を精選するための努力が必要だと思った。
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