学校視察が一段落ついて,さてどうしようか思案した結果,ケネディ宇宙センターへと出かけることにした。もっとも,出かけるのが遅くなってしまい,到着したときには閉館の1時間前。それでもハイウェイを走ってわざわざやってきたので,ビジターセンター周辺だけでも見学することにした。
「ケネディ宇宙センターへ出かけることにした」なんて簡単に書いているが,まさに宇宙開発の第一線。アメリカの宇宙開発プログラムが進行している,その本拠地に行くのである。それは少年の日の夢であり,夢から覚めたような今でも,ある種の感慨を持って訪れないわけにはいかない。
延々と続く道路を走り続けると,やがて大きな川へと差し掛かり,左手前方彼方に有名なシャトル建設ビルが見えてきた。一気に気分が高揚する。さらに走って,私たちの車はVisitor Complexという場所に到着した。そこにはビジターセンターと宇宙開発に関する展示施設がある。本来ならば,2時頃が最終出発のバスツアーに参加して,広大な範囲に散らばる宇宙開発施設を見学することができるのだが,閉館間際なので割引チケットでビジターセンターの入館だけ。
それでも本物の宇宙飛行士によるトークショーや歴代ロケットやスペースシャトルの実物大展示など見ることができた。先日の駄文にも書いたように,スペース・サイエンスの社会教育についてNASAは積極的であり,この場所はその中枢。NASAの6大事業の一つとしても「教育」はしっかりと掲げられている。少しばかりそんなことを気にしながら,宇宙センターを楽しんだ。
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