TOEFLを受験することにした。TOEFLといえば留学予定者が受験することで有名な英語試験のことである。長らくその名は聞いていたものの,縁遠きものとして追いやっていたが,とうとう取り組む時期がきたとは…。
毎度,何の準備もしないで「ぶっつけ本番」というのが我ながら呆れるが,思い立ったものは仕様がない。試験について調べて,申し込みをし,受験勉強をしている次第である。ちょっと泣きそうである。
TOEFLは世界のあちこちで受験できる。そして時代に沿うように試験方式や内容も進化し多様化している。それを象徴するのが,ペーパーテスト(PBT),コンピュータテスト(CBT)という2つの試験方法だ。いまや指定の試験会場に設置されているコンピュータの画面上で試験を受験するコンピュータテスト方式が主流だが,世界の様々な条件に対応するためにペーパーテスト方式も残されている。この2つは方式だけでなく点数計算法も異なるのだが,比較のための換算方法があるといった風なのである。
で,実はTOEFLはここ数年でさらに進化をしており,次世代コンピュータテスト(iBT)というものへ移行している。次世代方式では,スピーキングの試験が新たに導入されるとして注目を集めている。試験実施国によってiBTへの移行時期は異なるが,いよいよ日本も2006年6月に開始するようだ。
って,来月じゃんか,おい。ということは今月でCBTが終わって,来月からはiBTしか受験できないということになる。なんか「共通一次試験」から「センター試験」に変わるみたいな話だが(なつかし〜),TOEFLの変化は大きい。
受験手続き自体はとても簡単。コンピュータテスト会場施設は大都市に用意されている(でも名古屋にはなかった)ので,最寄りの会場の試験日程の中から都合のよい日を予約すればいい。そのままクレジットカード決済で試験の申し込み手続きが完了する。140ドル也。試験日程は,ほぼ毎日。さすがは世界規模で多数の受験者をさばく試験である。ただし,同じ人は毎月1回ずつしか受験できない。同月内に複数回の受験は認められていない。
ちなみに,ペーパーテストはあらかじめ日程が決まっているので確認する必要がある。もっとも,余程の理由がない限りは,コンピュータテストで受験するのが当たり前になっているようだ。
申し込みの簡便さの一方で,試験の内容はなかなか手強い。4時間の試験時間に,「リスニング」「文法」「英作文」「英文読解」の問題をこなす。iBTになると文法が「スピーキング」に置き換わる(文法は英作文などでカバーする)。ほぼ満遍なく英語の力が試されるということになる。それから出題形式に慣れる必要があるだろう。初めての人は,そういうところにも気をつける必要がある。なにしろ時間制限内に,コンピュータ操作を求められるのだから,使い方に勘違いがあると点数にも響く。なにしろ問題進行は一方通行がほとんど。後戻りで修正が難しい。
たぶん,目も当てられない点数になろうかとは思うが,新たな試みはまだまだ続く。
次世代versionになると難しくなるそうですよ。駆け込み受験が覆いそうですね。今月は。
投稿情報: なかはらじゅん | 2006年5 月15日 (月) 19:58
真夜中に気になってTOEFL iBTの予定を調べたら,あれあれあれぇ…。どうも日本実施が遅れているみたい。iBTの日本実施日程は依然不明。登録システムも異なるようだし,う〜ん。
もっともFAQよく読むとiBTは設定された日程で段階的に実施していくので,すぐにCBTが停止するわけじゃないみたい。どちらにしても今後はiBTを条件として課すところも増えてくるので,対策は必要でしょうね。
投稿情報: りん | 2006年5 月16日 (火) 04:12