今日は千葉幕張のメディア教育開発センターで研究定例会。都内と千葉を接続するJR京葉線に揺られて移動すると,窓の外には東京ディズニーランド(TDL)。日常風景に紛れ込むシンデレラ城やタワー・オブ・テラーを眺める。思えば,愛地球博も私の生活圏内で開催されたっけ…。TDLにはまだ行ったことがない。
食堂のテレビには,安倍新総理が国会演説している姿。もはや,分かりやすい敵味方という括りは使えない。官邸主導の教育改革は,文部科学省のそれと切り離されて進む。夕方には官邸に設置される「教育再生会議」の委員の名前が明らかになってきた。今週末にも会議が始まるんだとか。
教育再生担当の山谷えり子首相補佐官に関する記事が,AERA今週(10/9)号に掲載されている。興味本位の過去掘り起こし記事なので,その内容自体をどうのこうのとは言えない。何にでも事情というものがある。けれども,きちんと説明しないと,ただでさえ世代間の疑心暗鬼があるなかで,また上の世代が勝ち逃げ的なことをしていると誤解される。
教育再生会議の委員は,みんな上の世代ばかりになりそう。また大人の悪い見本みたいなことを繰り返さないことを切に祈るしかない。
もう一つ気にしていることは,広報担当の世耕弘成首相補佐官がどんな形で教育再生議論において手腕を発揮するかである。ご存知の通り,教育に対する周知不足や理解不足からくる誤解などによって,教育問題はかなり歪んだ議論展開をして,悪循環を招いている。この状況を少しでも打開するためには,効果的な広報戦略をとる必要がある。
世耕氏は自民党における広報改革を推進してきた人物。その能力が官邸で活かされるとなったとき,それが私たちを欺く方向で発揮されるのか,あるいは私たちを深い理解に誘うように発揮されるのか。これは要注意である。仮に文部科学省vs首相官邸という構図になった場合,広報能力で勝負はついてしまうと思う。それだけ,私たちは情報操作の影響を受けやすいということだ。
この頃,政治の話題になると,そんなことが気になったりする。なるべく冷静な姿勢を保ちたいと思うし,どんな立場にせよ何かに取り組もうとする志は,真摯に評価すべきと思う。今後のためにも,つぶやきを記録していくとしよう。
○気になったWeb記事
・京田辺市教委主査ら逮捕/業者から現金40万円受け取る:20061002京都新聞
→yamachin.comブログから知る。業者との距離の取り方は慣れないと難しい。けれども,緊張感の失われた関係には,常に危うさが伴うものだ。その基本的なことを忘れたがために塀の中に落ちてしまったという悲しいニュース。私たちにとって,なにゆえ初心が大事なのかといえば,緊張感を取り戻すためでもある。
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